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磨き抜かれた鍵

数年前までは契約はぼくの日程に合わせて行っていました。 ところが最近はまず日程が決まり、ぼくの都合があえば契約に立ち会うということができるようになりました。
賃貸管理も今は直接タッチしていません。 おかげさまで、1日中外回りができる。
家主さんのところを回れるというようになっています。 建築部門も、基本的には全体を見渡して流れを掌握していますが、部分部分の打ち合わせはスタッフに任せるようになりました。
そうしなければ、仕事が回っていかない。 そんな状態です。
それでも現場にいたいと思っています。 よく世間でいわれる社長業が、お客様の接待と決済印を押すことだけだとしたら、ぼくはそんなことはしたくない。
そういう意味では社長ではありません。 ぼくは今でも自分を営業の実戦部隊長だと思っています。
D産業の事業はマンションの管理事業と、建築部門、それとコンサルタント業務の3本柱で運営されています。 この3本柱で利益が出ればいいと思っているのです。
管理事業も建築部門もコンサルタント業務も決して儲け過ぎない、これが基本です。 地元密着型でいきますから今後も、コツコツとヒットを積み重ねていこうと思っています。
大向こう受けするホームランは狙いません。 ホームランを狙わないといい切るとうそになります。

もちろん打てればいいですが、やはり基本はイチローのようなアベレージヒッターでいこうと思っています。 コツコツとヒットを積み重ねていっているうちに、1年に1本か2本はホームランが出ます。
大きなビルの管理を任されたり、家の門を造らせてもらったりします。 門といってもひとつ3000万円という仕事です。
今の時代は、管理もやれば建築もやるという「何でも屋」は流行らないといわれます。 むしろどちらかひとつに絞っていくべきだと。
しかし、うちのように地元密着で、地主さんとフェイストウフェイスで付き合っていこうとすると必ずしも専門特化がいいとはいえません。 大きな門も造れば、ビルの管理もするという方がうちには向いているように思うのです。
この方向づけをもう少ししっかりして、スタッフにもぼくの考え方が浸透するということを前提にして、ひとつの夢があるのです。 できれば後10年、55歳ぐらいになったら社長を退いて、スタッフの1人として使ってもらいたいという夢です。
ぼくが本当にやりたいことを貫こうとすると、そういうことが見えてきます。

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